いらっしゃいませ。こちらは創作サウンドノベル【フリークス・ラウンジ】企画部屋です。

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フリークス・ラウンジ最終話 葬送曲[レクイエム]




2023.2 シナリオ前半を分割ベータ版として公開開始しました。
■最終話ストーリー
一年の空白を経て、特務部へ帰還した森羅。だが、そこは
かつて彼が司令官を務めていた特務部ではなくなっていた。
以前よりさらに行動を把握できなくなったクルツワード、
本部極秘研究室軍医顧問として裏の道へ巻き込まれたグラムグナッシュ、
フリークスとして、人間としての在り方に心裂かれるキルチェ、
暗部特殊要員として重籍し、感情を見せなくなった夏龍、
それに伴い特異サンプルとして半幽閉状態の飛龍。
そして、『狂人大隊』と称されるまでに膨れ上がった人員。
謎に落ちる、新たな人物の影。

以前、心許したメンバーに何とかコンタクトを図ろうとする森羅に、
影で情報を落とすルドログ。
――彼には重大な秘密があった。

そんな折、ユーラシア戦線最終決戦開始と共に
新緑星民主公領への遠征が決定する。
待ち受けるは新緑星陸公軍総司令部参謀、ゼドゥ・クシード。
浮き足立つ特務大隊を背後に、森羅が睨む先は――。



■プロローグ

始まりは、16年前……


世界各地で始まった国連による不法滞国集団の排斥活動は
じきに鎮火したように見えた。
折りしも中央議会にて人権保護法約が採択、発動したため
粛清は事実上の永久停止となった。


しかしながら、それまでにあまたの命が失われた。
家族を失い宿を無くした流浪の人々を
とある組織が回収しているという報告がなされたが、
国連の議題にのぼることは無かった。


342年、二十六月革命が終了し、ゼクリート合都国が結成される。
『赫い雪の日』に暗躍した『クワルテット』は
不法滞国集団の残党を寄せ集めて作られた部隊であったというのは
ごく少数の者のみが知る『噂』であるが、
その噂と『とある組織』の関係性は不明である。


★企画・制作 DRUG DOGMA
シナリオ、グラフィック、キャラクターデザイン、ムービー
 闇鍋テルミン (Tellmin’)

★ゲストスタッフ
サブキャラクター原案 端葉やち様

【BGM、効果音、その他音素材】
ASOBEAT様
音の杜様
WEB WAVE LIB様
ザ・マッチメイカアズ様
Gallery Oto様 (使用許可有)
ラインムジーク様
ポケットサウンド様
「M-Box」様
効果音ラボ様
Anonyment様 "Heuristics"

■ストーリーサンプル (公開版では変更の可能性があります)
森羅




BK
森羅






BK

森羅
BK
森羅


BK







森羅
BK



森羅


「未来、ねぇ。まあ大丈夫なんじゃない?
フロンツェルもドルヒデンも下したんだし。
事実上、植民物資は国連に押さえられてはいるけど」
「負けたからって奴隷になるような時代でもないしね。
……所詮俺たちゃただの駒ですよ」
「………………軍人として正しい発言か、今のは」
「知らねえよ。俺はいつでもこんなんだよ。
つうか、誰だって一皮剥きゃあそんなもんだ」
「この時代に本気で戦争やってる奴なんて
戦争屋くらいでしょ。俺達は死なない為に、
自分の満足の為にやってるだけなんだぜ」
「誰かの為とか国の為とか、それこそ馬鹿らしいや。
建前で生き残れるような状況じゃねえよ」
「……まあ、そうだが」
「お前、闘士組じゃなかったのか?」
「……………………それが?」
「……そんな軽い気持ちで、国を転覆させたのか?」
「…………そう思うか?」
「……そうだよ。やらなければ死ぬから
殺して勝ち取ったんだよ。それが軽いのか?」
「……いや、すまない。よく知らない」
「私はその立場に立ったことがない」
「……話を戻そう。
この国の……ひいては、人類の未来に
お前は興味はあるか?」
「現段階ではどうもなさそうだが、
お前が追い求めた謎に関係があると言われれば
無関心ではいられないだろう」
「どういう事だ?」
「クルツワード・スチュウェインズ。
その正体に関係があると言っているんだ。
どうだ?先を聞く気はあるか?」
「聞くなら、お前の方の条件も飲んでもらうが」
「苛々するなあ、あんた」
「こんな所に呼び出して一本釣りか?
いいよ、釣られてやらあ。聞かせろ」

通信


森羅

ルドログ
森羅
MMR





ルドログ
MMR



森羅



MMR


森羅

『通達。第一番艦内に何者かの侵入予兆あり!
第五番艦のサーバーに汚染を確認、当IDを投棄する。
各艦制御オペレーターは速やかに警戒態勢に入れ』
「!!」
「今来るか!」
「今だからだよ。これを狙っていたんだ」
「MMR!間に合うか?」
「もうやってる」
「くそ、汚ェぜ……、
レピシエならこの程度のハックツール、
ホールの感知すらさせねぇんだぞ」
「電脳(イン)墜とすのに現物(アウト)を狙うのはルール違反だ……
来るなら電脳だけで来いよ。畜生、汚ェ……」
「君、これは戦争だよ。こんなところで君の美学は通用しない」
「解ってる!解ってるんだ!!」
「けれど、俺にもやり方ってもんがあるんだ!
悪いが向こうの電脳には手を出さないでくれ」
「俺が情報、丸ごと叩き出してやる」
「…………………………」
「できるならそうしてもらっていいよ。有難い。
けど、大丈夫か?お前」
「……何か、様子が変だぞ、いつもに比べると」
「変?何を持って変なんだ?
あんたは俺の全てを知ってるわけじゃない。
俺は至って正常だ。冷静じゃないかも知れないが、正常だ」
「……………なら、いいけど」
「解った、任せるよ。中央制御の保護と敵方クラック、頼む」

グラムグナッシュ
メディック
グラムグナッシュ


メディック


グラムグナッシュ
メディック


グラムグナッシュ



メディック

グラムグナッシュ
「…………………………」
「何か、気にされてるんですか?」
「……まあ」
「俺といると嫌なこと、
色々思い出すんじゃないかと思って」
「……それは」
「それはそうですけど。でも」
「………仕方のないことは、仕方のないことです」
「…………齢16にしちゃ悟りすぎだな」
「ふふっ」
「軍医さん、16歳くらいの時って
どんなことしてたんですか?」
「……ごくごくフツーの冴えないガキだったよ」
「適当に流行に流されてる感じの」
「友達とバンド組もう、って言いながら
結局誰も楽器買わなかったり」
「買いもしなかったんですか!
普通は一応買ったけど物置、とかじゃないですか!」
「そのへんが冴えないところなんだ」